使い方・保護者のかたへ

かくたねの考え方と、おうちでの声かけのコツです。

このアプリについて

かくたねは、作文に何を書けばいいかわからない小学生と保護者のための質問ツールです。

質問に答えていくと、経験・気持ち・考えが少しずつ言葉になり、作文の材料として整理されます。作文そのものは表示しません。材料を見ながら、自分の言葉で書きはじめるための道具です。

作文を自動で書かない理由

作文の宿題でいちばん大切なのは、できあがった文章のうまさではなく、「自分のことを自分の言葉で書けた」という経験です。

AIやおとなが代わりに書いてしまうと、その経験ごとなくなってしまいます。かくたねは、子どもの中にすでにある言葉を引き出すことだけをします。だから、まとめページに出てくるのは、お子さん自身が答えた言葉だけです。

保護者の関わり方

おすすめは、「先生」ではなく「聞き手」になることです。質問を読み上げて、お子さんの答えをそのまま入力してあげるだけで十分です。

答えを直したり、よい表現を提案したりするのは、ぐっとこらえてみてください。「へえ、それで?」「そうだったんだ」という相づちが、いちばん言葉を引き出します。

「何もない」と言う子への聞き方

「何か書くことある?」という大きな質問には、子どもは「ない」としか答えられないことが多いものです。

そんなときは、小さくて具体的な質問に変えてみてください。「きのうの給食、何だった?」「休み時間は何してた?」——答えられる質問から始めると、記憶の糸が少しずつつながっていきます。

「ない」という答えも否定しないでください。「じゃあ、いやだったことは?」「びっくりしたことは?」と、別の入り口を試すだけで十分です。

書く前に話すことの大切さ

いきなり原稿用紙に向かうと、書くことと思い出すことを同時にやることになり、多くの子はそこでつまずきます。

先に「話す」時間をとると、思い出す作業が終わった状態で書きはじめられます。話した言葉はそのまま作文の文になります。かくたねの質問は、その「書く前のおしゃべり」の台本として使えます。

気持ちの言葉を広げるコツ

子どもの気持ちの言葉は、最初は「楽しかった」「うれしかった」だけで十分です。そこから「どんなふうに楽しかった?」「体はどんな感じだった?」と聞くと、その子だけの表現が出てきます。

「ドキドキした」「ほっとした」「力が入った」など、体の感覚の言葉は低学年でも答えやすいのでおすすめです。気持ちに色をつけてもらうのも、楽しく言葉が広がる方法です。

5〜10分ずつ、分けて使ってOK

5つのステップを一度にやる必要はありません。今日はテーマ選びだけ、明日はできごとの思い出しだけ、というように分けて使えます。

入力した内容はこの端末のブラウザに保存されるので、途中でやめても続きから再開できます。飽きる前にやめるのが、長く使うコツです。

うまさより、自分の言葉を

できあがった作文が多少ぎこちなくても、お子さん自身の言葉で書けていたら、それがいちばんの成功です。

「上手だね」よりも「このこと、よく思い出したね」「この気持ちのところ、いいね」と、中身を受けとめる言葉をかけてあげてください。書くことへの苦手意識は、そうやって少しずつ小さくなっていきます。